日本における卵子提供の現状
最近よくニュースなどで話題にあがる「卵子提供」。卵子提供とはどのようなものなのでしょうか?
不妊治療を受けている方の中には、自身の卵子での妊娠が困難なケースがあります。代表的な要因として、加齢による卵子の老化があります。医療の発展や生活習慣の変化などにより、現代女性は見た目が若くて健康な方が増えました。しかし、卵子の老化は現代の医学をもってしても止めることはできません。
一般的に30歳で30%ある自然妊娠率は40歳を超えると5%へと急激に低下することが分かっています(台湾のデータ)。高年齢の方のほかに、早発閉経や遺伝疾患のある方も、卵子提供を利用することで妊娠・出産を目指すことができます。
しかし、日本では法整備について議論中であり、まだ体制が整っていないため国内で卵子提供治療を受けるのはハードルが高いとされています。そのため、海外へ渡って治療を受ける日本の方が増えている現状があります。
日本での卵子提供の法律と規制
先述のように、日本では卵子提供に関する明確な法律はまだありません。そのため「違法ではないが、合法でもない」という曖昧なスタンスのまま時が流れてきました。高齢出産によるリスク、生まれた子どもの出自を知る権利や倫理面など、さまざまな問題についての議論がなされており、まだ結論は出ていません。
日本での卵子提供のプロセス
では、日本で卵子提供を受けるにはどのようにすればいいのでしょうか?
step.1 JISART認定施設の選定
卵子提供治療を受けるためには、JISART(日本生殖医療標準化機関) に認定された施設を選ぶ必要があります。2025年現在、約30の施設が認定されています。
step.2 卵子の提供者をご夫婦で探して依頼しておく
ドナーは原則として匿名の第三者であることとされていますが、生まれる子供の福祉の観点上問題がなく、また第三者からの提供を得ることが難しい場合は、親族や友人からの提供も認められています。これは、日本では匿名の提供者が非常に少ない現状を反映しています。
step.3 説明、熟慮期間、治療の同意
治療を受けたいご夫婦(レシピエント)と提供者(ドナー)は、希望する施設にて医師から治療の説明を受けます。カウンセリングなども行い、卵子提供治療についてしっかり納得したうえで同意の意思決定を行う必要があります。3ヶ月間の熟慮期間が設けられており、時間をかけて最終的な意思決定を行います。
step.4 倫理委員会の審査
レシピエント・ドナーともに同意が得られ、医師も治療可能と判断した場合は、倫理委員会に申請されます。必要に応じて、レシピエント夫婦・ドナー夫婦に対して倫理委員会でヒアリングが行われることがあります。
step.5 卵子提供治療開始
倫理委員会からの承認がおりたら卵子提供による治療を開始できます。ここまでの流れが完了するまでに1年はかかるとされています。
JISARTの方針に基づき、卵子提供による子どもの福祉や出自を知る権利が考慮されます。生まれた子どもは15歳以上になれば、実施医療施設へドナー情報の開示を求めることが可能です。
日本での卵子提供の費用
JISARTの認定施設で治療を行う場合、開始までの審査やカウンセリングなどで100~180万円ほどかかるとされています。その他、治療に入ってからの診察費や移植費、薬剤費、そしてドナーへの生活保障を支払う場合も費用が別途発生するため、高額な費用がかかることが想定されます。
海外の卵子提供、どの国がいい?
海外で治療を受ける場合、どの国に行けば卵子提供が可能なのでしょうか?
主にアメリカやタイ、そして台湾などで治療を受けることができます。これらの国のうち、法規制が整っているのは台湾とタイ、さらに国営で管理されているのは台湾だけです。
海外での卵子提供をうけるには、通常エージェントを通してマッチングや治療を行います。ドナーの採卵やレシピエントへの移植までにかかる費用として、アメリカで650万円~900万円、タイでは300~400万円程度が相場。これにプラスして、航空券やホテル代などもかかります。
一方、卵子提供に関する法整備が整っており、国が運営・管理している台湾の場合はどうでしょうか?台湾の衛生福利部(日本の厚生労働省に相当)が認可した生殖医療センターや不妊症クリニックであれば、直接治療を受けることができるので安心です。
台湾の医療レベルの高さには定評があり、医療先進国とされているアメリカと大差ないといわれています。世界各都市の生活や医療などのデータベース化したサイト「Numbeo」による2020年全世界ヘルスケア指標では、台湾は86.71とトップを獲得(順位は以下、韓国、日本と続きます)。
台湾の医療は不妊症領域においても、高い成績を誇っています。「体外受精における国別着床率ランキング」では台湾は36.7%で第二位!第一位だったアメリカの着床率は37.5%でしたので、数値としては大きな差がありません。このことからも台湾の高い技術力が見て取れるのではないでしょうか。
さらに、日本語サービスを提供しているクリニックが多いこと、日本からの渡航にかかる時間や費用をおさえられること、日本との文化が近いことなどから、台湾の人気が高まっています。
治療費用は施設により異なりますが、おおむね280~300万円程度が相場。卵子提供にかかる費用や渡航費などの出費をおさえつつ、アメリカと同様にハイレベルの治療を受けることができる点、国で管理しているため安心して治療を受けられる点が、台湾で卵子提供を受ける大きなメリットだと言えるでしょう。
6.日本と海外の卵子提供に関するよくある質問(Q&A)
1. 海外で卵子提供を受けるのに人気の国は?
アメリカ、台湾、タイなどがあります。
2.海外のドナーだと日本人の見た目とかけ離れているのでは?
アメリカの場合は卵子ドナーのプロファイルや写真を確認することができます。日本からも近いアジア圏であれば、現地のドナーであっても容貌が日本人に比較的近いことが多いです。
3.海外の治療では、言葉の問題はありませんか?
エージェントを利用した場合、通訳サービスを依頼することができることが多いです。台湾ではクリニックに日本語通訳が常駐しているところもあり、細やかなサポートを受けることが可能です。
4.日本の卵子提供は出自を知る権利が重視されています。海外ではどうですか?
国の法律によってドナーの情報開示制限は異なります。
アメリカではプロファイルを見て確認することができます。台湾は個人情報の開示に制限がありますが、将来子どもが近親婚とならないよう検索を行えるシステムが構築されており、政府のシステムに申請することで確認することができます。
5.日本でドナーになることはできますか?
OD NETなどの組織を通じて登録することが可能です。
NUWA生殖医療センターの特色
では、卵子提供を受ける多くの日本人夫婦に選ばれているNUWA生殖医療センターには、どのような特色があるのでしょうか?
①整った設備、経験豊富な医師や胚培養士
台湾の桃園、台中、台北にクリニックや胚培養室を構えるNUWA。
Bipolarイオン空気浄化システムによる胚培養環境の最適化、24時間遠隔監視システムによる異常時の速やかな対応への体制づくりがなされています。また、すべての受精卵はタイムラプスを使用して培養。よりよい結果へつなげられるよう、環境や設備がきちんと整えられています。
また、NUWAでは高度な教育機関で学び不妊治療の専門病院で経験を積んだ医師や胚培養士のみを採用しており、設備のみならず人材面でも安心です。
②卵子バンクがある
NUWAには卵子バンクがあるので、ドナー卵子の採卵個数が事前に分かる点、そして手続きが終わればスムーズに治療に入れる点が大きなメリットです。日本人ドナーの登録もあります。
③日本語サービスがある
桃園、台中、台北いずれのクリニックにも日本語カウンセラーが常駐。卵子提供を受けるには、公証など日本で馴染みのない手続きも必要となりますが、NUWAのスタッフが日本語でサポートするので安心です。もちろん、診察や検査、そして日本に帰ってからも、メールやLINEで気軽に連絡を取ることができます。