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NUWA医療お役立ち健康コラム

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  • 免疫に関するコラム

    免疫が原因の不妊? 不妊症免疫検査のポイント解説

    この記事では、免疫性不妊の定義や原因、各種検査項目について解説。抗リン脂質抗体症候群と不妊症の関係を分かりやすくご説明しています。
    また、検査結果による対応法をご紹介しているので、不妊症患者さまそれぞれに適した治療選択の参考となることでしょう。

    不孕的原因相當複雜,透過了解免疫不孕的原因及檢查,幫助不孕患者找到合適的治療方案

    免疫性不妊とは?

    文字通り、免疫異常が原因で起こる不妊症を指します。
    ただし、現在のところ、妊娠に確実に影響を与えることがわかっている免疫関連の病態は、抗リン脂質抗体症候群のみです。この症候群では、抗体が血管内皮細胞を攻撃し、胎盤の血管内に血栓を作ることで胎盤の血流が阻害され、胎児死亡に至ることがあります。
    その他の免疫異常と不妊の関係については、医学的にまだ研究が進められている段階です。

    不妊症の原因とは?

    不妊の原因は非常に複雑です。
    まず、精子の運動性や卵子の状態、子宮や卵管の構造異常などを除外したうえで、内分泌のバランスや免疫システムの問題も考慮する必要があります。
    すべての可能性を確認したうえで、医師が免疫検査の実施を個別に推奨することがあります。

    免疫性不妊の検査項目

    免疫性不妊の検査には、以下の項目が含まれます:
    • 総血球数
    • 白血球の分画(種類ごとの比率)
    • 炎症マーカー
    • 血栓関連指標
    • 補体量
    • 免疫グロブリンG(IgG)
    • 免疫グロブリンA(IgA)
    • 自己免疫抗体のスクリーニング

    各項目の数値の変化は、特定の臨床症状と組み合わせて評価する必要があります。
    たとえば、関節痛を伴い、白血球数減少、補体低下、抗核抗体陽性が同時に見られる場合は、全身性エリテマトーデス(SLE)の可能性を強く疑う必要があります。

    現在のところ、自己免疫抗体は疾病の診断において参考となる指標であり、必ずしも疾患を確定する条件ではありません。つまり、単一の抗体が弱陽性であっても、他の関連症状がなければ疾患とはみなされません。

    発生率が高く、疾患との関連性が強い抗体には、以下のものがあります:
    • 関節リウマチ:リウマトイド因子(RF)
    • 全身性エリテマトーデス(SLE):抗核抗体(ANA)、抗二本鎖DNA抗体(anti-dsDNA)
    • 抗リン脂質抗体症候群:ループスアンチコアグラント(LA)
    • シェーグレン症候群:Ro抗体
    • 皮膚筋炎:Jo-1抗体

    数値の基準値は検査を行う検査機関ごとに異なるため、免疫科医師による判定と適切な解釈が必要です。

    免疫性不妊の検査結果について

    不妊症の方の免疫系検査の結果は、大きく以下の3つのケースに分類されます:

    1.特定の臨床症状があり抗体検査が陽性で、自己免疫疾患と診断されるケース
    2.臨床症状はないが、自己免疫抗体が陽性を示すケース
    3.症状もなく、検査結果もすべて正常であるケース

    一つ目のケースの場合、米国リウマチ学会(American College of Rheumatology, ACR)のガイドラインに従い、病状が安定している場合は不妊治療を開始することが可能です。治療中は、妊娠に使用可能な薬剤の安全性を考慮しつつ、免疫薬の継続治療を行い、必要に応じてヘパリンによる血栓予防も併用します。病状が不安定な場合は、まず積極的に治療を行い、体調が安定してから妊娠準備および妊娠に適した薬剤へ調整し、不妊治療を開始します。

    二つ目および三つ目のケースについては、現時点で標準的な投薬指針は確立していません。各患者様ごとに不妊科医および免疫科医と相談のうえ、個別化された治療方針を立てることが推奨されます。

    免疫性不妊に関するご相談は、ぜひ専門医にご相談ください。


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    筆者
    NUWA生殖医療センター   黎亞綺(リー・ヤーチー) 医師

    専門分野:
    • 関節疾患(痛風、変形性関節症)
    • アレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、蕁麻疹)
    • 自己免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、血管炎、筋炎)

    2026.01.28

  • 免疫に関するコラム

    Dダイマーが高くなるのはなぜ?正常値を大公開!

    Dダイマーは血栓のリスクを評価する大切な数値です。しかしながら、様々な要因によって数値が上がってしまうことがあります。例えば、感染や炎症、外傷、手術、悪性腫瘍などです。また、妊娠中は基本的にDダイマーの数値が上昇します。

    Dダイマーに関する迷信を解説-Dダイマーが上昇する原因は?

    Dダイマー(DD複合体)という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これは 血栓中のフィブリンという物質が溶解された際に生じる物質です。基本的にDダイマーの感度は高く、特異度は低いため、多くの場合でDダイマーの数値が上昇する可能性があります。

    通常この数値の測定は、肺塞栓や深部静脈血栓症などの重大な塞栓性疾患を排除するために用いられます。

    時に生理的条件又は特殊な薬を服用している場合にDダイマーの数値が上がる可能性があります。例えば、妊娠、悪性腫瘍、喫煙、重大な外傷、感染、敗血症、直近で手術を受けたなど、他にも高齢者や寝たきり、免疫疾患がある方も数値が上昇することが分かっています。

    排卵を促す注射(ovidrel)を打った後にも、フィブリンを分解する線溶反応が起こるため、一時的にDダイマーの数値が高くなります。

    Dダイマーの正常値は幾つ?

    正常な場合、Dダイマーの数値はおよそ0.5μg/ml(500 ng/ml)です。もし採血検査の結果でこの標準値を超えていた場合は、患者さまの現在の状況を評価し、考えられる原因を排除していく必要がありますが、Dダイマーの上昇が即座に血栓の発生を意味するわけではないので、慎重に対処しましょう。

    ここに「非妊娠時」と「妊娠期別」Dダイマーの正常範囲の図を載せています。妊娠自体が凝固機能が高まっている状態にあるため、Dダイマーの数値は妊娠期ごとに変化し上昇します。そのため妊娠期間も軽い運動を続け、足が腫れていないかに注意してくださいね。

    台湾の端午節にはちまきを食べる習慣がありますが、理論上ではちまきをたくさん食べてしまってもDダイマーの数値には影響しません。(でも胃腸がしんどいかもしれません~!)

    Dダイマーの正常値


    資料作成

    NUWA生殖医療センター-沈孟勳(シェン・モンシュン)医師
    副院長

    専門分野:
    体外受精、人工授精、卵子凍結、卵巣機能不全、早期卵巣機能不全、子宮内膜症、子宮腔鏡手術、高度産婦人科手術多嚢胞性卵巣症候群、內分泌異常、卵子研究、不成熟卵培養

    2024.08.16

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