ストーリー

すべてはタイミングと人との出会い~我が子にやっと会えるまで

沈思佑(シェン・スーヨウ) 主任

シェア



NUWAで卵子提供を受け、無事ご出産された日本人患者さまから体験談をお寄せいただきました。
コロナやご家族の介護などさまざまな困難があったなか、それらを乗り越えて無事かわいい赤ちゃんをご出産されたストーリーに、NUWA一同とても感動しています。皆さまにも共有させていただきます。

早発閉経、やっと採卵できても胚盤胞まで育たず

早発閉経で卵子がほとんどなく、採卵しても受精できたのは一回だけでした。その一つの卵も胚盤胞にはなりませんでした。先生にはほぼ妊娠できないだろうと言われましたが、一応移植してもらいました。病院の先生は、移植することで「私たちには赤ちゃんができない」と心の整理をつけることができると考えたのだと思います。

やはり赤ちゃんはできず、台湾やアメリカなどでの卵子提供の説明を受けました。それが2018年のことです。
その後も諦めることはできず、何回か採卵をしましたが空胞ばかり。いつも最後に残されて説明を受けるので、今回も取れなかったのだと自分でもわかるようになりました。その病院にいくのが辛くなり、2カ所ほど転院し卵子が育つことを願っていました。
最後に転院した病院は不妊治療の病院でしたが、とても穏やかで親しみやすい病院でした。卵子は見えるけど大きくはならないを繰り返していました。

新型コロナに家族の介護などが重なり、治療をあきらめる

この頃から、以前に聞いていた「卵子提供」を考えはじめるようになり、近くで説明会が開催されるときに参加しようと思い待っていました。
「僕たちが力になれなくてごめんね。フォローならするから安心してね」と日本の担当医は言ってくれました。

しかし、そのタイミングで新型コロナ感染症のため、説明会もなくなってしまいました。また、不妊治療が一部保険適用になったため薬が一時的になくなってしまいました。たくさん薬を使ってしまう私は申し訳なく思い、可能性が高い人が使うべきだと考えて治療を休むことにしました。

また、同じ時期に私の父が病気で介護が必要になりました。他県に住んでいたため様子を見に行くにしてもかなりの出費でした。すべてが、私に諦めなさいと言っているように感じ、治療を諦めることにしました。やるべきことをしようと、父の介護を頑張りました。

離れて暮らしていた父に近くにきてもらい、人の手を借りながらですが、今は生活が安定してきました。また、父のかわりに立て替えていた入院費や交通費などが、保険で一気に戻ってきたのです。

ついに行けた説明会で先生に言われたひと言

そんなとき近くで説明会を開催することを知りました。夫と相談し、無いと思っていたお金を使ってもいいのではとなり、行ってみることにしました。ただ、辛いと思うならやめようと。

卵子がない私に「あなたのような方が受ける治療ですよ」と台湾の先生はおっしゃいました。不妊治療で、初めて病院から前向きな言葉をいただいたと思います。
帰り道に再度夫と話をして、今後の介護のことや自分自身の体力などを考えて、それでも子どもがほしいのか確認しあいました。
また、卵子提供をしてもできなかった場合もきちんと話し合った上で卵子提供をうけることにしました。


ここまで長く文章を書きましたが、結局はすべて「タイミングと人との出会い」でした。


色々あった問題がクリアになり、自由にできるお金があり、ちょうどいい時に説明会があって、後押ししてくれる病院が台湾にも日本にもあって、健康な卵子も見つかって、残すは夫婦の頑張りと一歩踏み出すだけだと思いました。

自由にできるお金といっても、何回もチャレンジできるほどではないので、チャレンジする前に2回までにしようと決めました。そうしないと終わりを自分で決めることができないだろうと思ったからです。

1回目は夫婦で行き、移植のときは私1人で行きました。飛行機では不安でいっぱいでしたが、先生や看護師さんが優しく待っていてくれました。私に分かるようにゆっくりと説明してくれました。先生は緊張したままの私を「大丈夫、任せて」と言い、安心できる雰囲気を作ってくれました。

やっと会えた可愛い我が子

待っている間に私が「わたしは運が悪くて、どんなことでも一回でうまくいったことない」と話していると通訳兼看護師さんが「大丈夫、とても運がいい私が側にいますから。それと赤ちゃんは運がいいかもしれませんよ。台湾に来たから運勢も変わっていますよ!」と励ましてくれました。有り難くてこの言葉を信じようと思いました。

その後、日本の病院で妊娠が確認できた時も、不妊治療の病院を卒業するまではまだ喜んではいけないと思いながら過ごしていました。その間もNUWAのスタッフはこまめに連絡をくれて、一緒に見守ってくれました。「卒業です」と言われた時は本当に嬉しかったのですが、直接挨拶ができないことがとても残念でした。

いま私の側には、その時にきてくれた運のいい我が子がいます。とてもかわいいです。身体のことを考えたら早めが絶対によかったと思いますが、私にはこの過程や時間が必要だったのだと今では思います。暖かい雰囲気を作ってくれた病院に出会えたこと、一歩踏み出せたこと本当によかったです。

WEB予約

今すぐ相談