高年齢により卵巣機能低下もあったため、私たちはいくつかの治療法を検討していたのですが、彼女は染色体異常による失敗を避けたいと「染色体検査で正常と判定された胚」の移植をご希望されました。
13回の採卵で得られた、たったひとつの正常胚
卵巣機能がすでに十分ではなかったため合計13回の採卵を行いましたが、卵子が採れなかったり、胚の成長が途中で止まってしまうこともありました。
この間に9個の胚を検査しましたが、ようやく1つの染色体正常な胚にたどり着きました!それは彼女にとってようやく得られた希望でした。
そして移植したところ、無事妊娠したのです。
一卵性双生児というサプライズギフトが!
移植当日、胚培養士長とお話している際に「実は私は友人の紹介で受診したんです。その友人も楊先生の治療を受け、男女の双子ができたんですよ」と教えてくださいました。
そのとき私は笑いながら、「今回は正常胚が1つだけだから、双子はないですよ」とお伝えしたのですが……。
なんと奇跡が起こり、一卵性の双子に成長していたのです!
彼女はご友人と同じく双子を授かりましたが、今回は性別も同じ。まさに驚きと喜びに満ちた出来事となりました。
高年齢患者さまの体外受精、苦労と前向きな力
治療を始めた当初「文献によれば、42〜44歳の女性では胚の染色体異常率が9割に達します。ですので、この治療はどうしても長くて辛いものになると思います」と彼女にお伝えしました。
そんな状況の中、このプレママは本当に素晴らしかったと思います。
いつも微笑み、どんな胚の結果も淡々と受け止め、落ち込むこともくじけることもなく、むしろ前向きなエネルギーを周囲に与えてくれました。この穏やかさと楽観的な姿勢が、きっと彼女に「良いご縁(妊娠)」を運んできたのだと私は信じています。
難しい症例の方が「ご卒業」されるたび、私は特に感動します。
体外受精の道を歩み、努力し、強く生きるすべての女性に李竺芯さんの歌『台湾查某囝』を捧げたいと思います。このメロディを聴くたび、私は思い出すのです・・・勇敢で、そして優しい母親たちのことを。
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